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風狂通信web

風狂奇談倶楽部の活動記録や雑考など

半可通のスターウォーズファンが「フォースの覚醒」を観て考えた事──第一回 新たなる三部作

という訳で、何だか大分旬を逸してしまったような感じがするんですが、『フォースの覚醒』についてちょっと語ってみようというような記事です。 まず最初にお前はスターウォーズの何なんだという話ですけど、何なんだというほどの者ではなくって、物心つく前から親にスターウォーズ旧三部作を観せて育てられた程度の、血中濃度の1割がスターウォーズで残り9割がスティーヴ・ジョブズみたいな、まあ比較的平均的な人間の血が流れている、何処にでもいるおじさんです。

……で、実はこれは第二稿なんですけど、第一稿をどうして没にしたのかというと、なんかエピソード7の記事の筈なのに、気付いたらエピソード4のあらすじを8000字弱書いていたんですね。 いや、以下でも触れるんですけど、エピソード7はエピソード4の構造をかなり意識的に踏襲・引っくり返して創られてる所があるので、まあ4の話したくなっちゃうのは仕方ない所があるんです。っていうか、以下では耳にタコが出来るほどエピソード4の話をします。ごめんなさい。 それでも多分人間としては標準的でもどうやら何かどこかで間違えた感じがするので、どうやら自分は面倒臭いスターウォーズおじさんと呼ばれる人間であるらしい、というような感じがマザマザと悟られてきたので、以下の文章では、一応「面倒臭いスターウォーズおじさん」が『フォースの覚醒』を見て感じ考えた事について書かれていると思って貰えればいいかと思います。 といっても、ガチ勢よりはずいぶん緩くて、スピンオフの小説とか、あとはクローン大戦を描いたアニメ版とかはちゃんと追えてないといった程度の、思い出した時にめんどうくさくなるタイプのおじさんですね。 まあ、生半可なおじさんが一番性質悪いとかいう話がありますが、しったこっちゃねーよ。

俺のフォースが覚醒するまで

そもそも、このエピソード7『フォースの覚醒』が公開されるぞと聴いた時って、めちゃくちゃ複雑な心中だったんですよね。

というのも、先述の通り私は両親にいわゆる〈旧三部作〉、つまりエピソード4「新たなる希望」、5「帝国の逆襲」、6「ジェダイの帰還」という一番最初に公開されたエピソード群を何度も何度も繰り返し観せられて育って来たんですね。 それこそ親が新年会を開く度に「2001年宇宙の旅」と一緒に観る*1、くらいな感じで。 いうなれば、脳内にインプリントされているといっていいもう一つの心のふるさとな訳で、幼い頃はC-3POR2-D2の声つき貯金箱で遊んだり、布団に潜ってはスターウォーズごっこをしていた訳です。

これらが公開されたのは、私が生まれる遠い昔で、さながら遥か彼方の銀河系での出来事であった訳なんですが、これから二十年近く経ってから、私が小中学生くらいの時に、旧三部作の前日譚を描いた〈新三部作〉の製作が決定された訳です。 これはもう観ない訳にいくまい!ということで、エピソード1「ファントム・メナス」は、確か旅行先のアメリカで両親と観ました。

現代の技術で格段にアップした映像のキレ、手に汗握るポッドレース、鮮烈に描き出されるライト・セーバー戦! 幼な心にとてもわくわくしたのを覚えてます。

その後も、2「クローンの攻撃」、3「シスの復讐」が次々と公開されていったんですね。

……で。

でも……こうなんというか、それがあんまりピンと来なかったんですね。 ロマンス描写がこう、旧三部作の戦いの中で育まれていく躍動的なものというよりは寧ろ、ベタベタのゴテゴテのロマンスで。 シスの暗黒卿ダース・シディアスが折角の戦闘シーンで、一発逆転のとどめを刺すときに急に「ぱわ〜〜〜〜!」とか叫び出したり。 オビ=ワンが終盤で急に「共和国の平和は!」とか合衆国の愛国者みたいな事叫び出すし。 正直、スターウォーズに求めている物と、何だか違う……というものだった訳です。

勿論、悪くはなかったんですよ。 現代の技術で描かれる戦闘シーンは壮麗だし(うるさいファンなので「画面明るすぎ💢 もっと暗くして💢」とかいっちゃうけど)、ポッドレースのシーンなんかもスリリングでいいし、ライト・セーバー戦も趣向が変わっていて面白いし、後から張られた〈伏線〉を拾っていったりするのも楽しいし。 旧三部作ではあんなにヨボヨボだったヨーダが、縦横無尽に跳ね回ってシディアスと闘うシーンなんて感動しましたよ。

それでも、心の中に持っていた「ぼくのスターウォーズ」とは、何か合致しなかったんですね。 九部作構成らしいし、ってことはまだこのあと続けるの……?ルーカス大丈夫……?という気すらしていた。 なので、新三部作が完結した後、なんかもう監督のルーカスは飽きて続き創る気ないらしい、という事を聞いて、「うん、それでいいよ……」という気分で、完全に終わったつもりになっていたんですね。

……から、十年経って。十年経って続編製作決定!!ですよ。

しかもウォールト・ディズニーで

えっていうことは何!?あの「デンデン!デンデン!デ〜ン、デンデン!パッパカパーンぱかぱかぱぱんぱかぱかぱかぱんっ ぱかぱっか ぱっぱかぱ〜ん テケリリー ジャッジャジャーン テケリリー ジャッジャジャーン ジャジャジャジャジャ〜〜〜〜ン!」っていう20世紀フォックスのオープニングファンファーレは聴けない訳 *2!?


20th Century Fox Intro [HD]

えっどういうこと!?

正直どう反応していいのかわかんなかったんですよね。

更に、あのJ・J・エイブラムスが監督するらしいぞと。

ここで非常に悩んだんですよ。 J・J・エイブラムスといえば、歴史あるシリーズの続編を、ウルサいファンを唸らせつつ一般ウケするように撮ることに長けた監督じゃないですか。 だったら、そんなに悪くはならないかな、みたいな気がする訳です。 そもそも、元々は続く予定だったものを改めて創る訳で、まあ丸っ切り余計な事をしている訳でもなし。 J・Jの『スタートレック』は、私自身スタートレックは殆んど観たことなかったけど楽しめたし。

まあ、公開されるものを観てみない事には仕方ないだろう……という事で公開まで悶々と待つ日々を過していた、と。

そういう訳で、スターウォーズの基本形である三部作形式を踏襲して、今回を含めて三部構成で「フォースの覚醒」について語りつつ、スターウォーズに関する四方山話をしていきたいなと思っております。 待て次回!

fukyo-murder.hatenablog.com

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*1:『マーズ・アタック!』と合わせてこれらは〈石井家三大SF映画〉として物心付く前から何度となく観せて育てられてきたんですよ。テレビ番組『サンダーバード』を合わせて四大SF作品とも呼ばれる。サンダーバードも映画版あるけど、まあテレビシリーズがメインだし

*2:余談なんですけど、公開前にそういう事を指摘していた記事が英語でもあって、ここでは "Brrrrrumpum. Brrrrumpum. Brrrrrrrrrrrr-um-pum." と書かれている。言語が違っても何となく脳内で再生出来るもんだなあ