【予告】倒叙ミステリ“七つの大罪”とは何か ――2015年・新刊倒叙ミステリ勝手に反省会
聖書など、『刑事コロンボ』のパクリにすぎない。 ヴォルテール
こんばんは!明日はいよいよ第二十一回文学フリマ東京ですね!白樺香澄です。
1ヶ月以上〈刑事コロンボVS日高屋〉をほっぽらかしておいて単発記事です。たぶん前後編。
もうすぐ年末ランキングのシーズンだし、読んだ本の個人的オススメランキングを作ろうかなと思い立ったのですが、嬉しかったことには今年は倒叙ミステリの新刊がすごく多かった!
私が手に取っただけでも、大倉崇裕先生の『福家警部補の追及』に、小島正樹先生の『浜中刑事の妄想と檄運』。円居挽先生の『シャーロック・ノート』も倒叙の色濃い作品でしたし、西尾維新先生が『掟上今日子の挑戦状』で倒叙を書いたのは驚きました。さらに、この文フリのエアミス研さんの新刊が「倒叙ミステリ特集」だったり、倒叙ファンにとってはなんとも嬉しい1年!
…..Just one more thing.
しかし、今年の倒叙新刊を俯瞰すると一つだけ言いたいことが。
読む作品読む作品、なんだか「例のあのネタ」を使ってるパターンがやけに多くありませんでしたか?
具体的に言うとネタバレになってしまうので後に回しますが、上記4作品中3作品が同じネタで被ってて、さらに非倒叙の本格作品でも1例、見つけちゃったんですよ「名前を言ってはいけないあのネタ」を!年4ペースですよ!今年1年だけで松尾詩朗先生の執筆ペースを上回ってるってことだよ!
何が起こった倒叙ミステリ界。ここはコロンバー*1の端くれとして、「倒叙ミステリかくやあらん」と世に問うておいた方が良いのではないか!とはた迷惑な使命感に燃え出した白樺香澄です。(自己紹介)
と言う訳で倒叙ミステリ勝手に反省会。「倒叙ミステリ“七つの大罪”とは何か」スペシャルが、来週からはっじま~るよ~!(たぶん)