風狂通信web

風狂奇談倶楽部の活動記録や雑考など

本格ミステリ

推理クイズ小説『死者の晩餐会』

というわけで推理クイズ小説本編です。 『死者の晩餐会』 黄川田智(きかわだ・とも)は、書斎の床に仰向けに倒れた久堂汀青(くどう・ていせい)の死体を見下ろしていた。 久堂の首を絞めた時の感触が両手に戻ってくる。 死体の首に深く食い込んでいるスカーフ…

どうせクリスマス予定ないなら推理クイズしようぜ!

メリークリスマ!白樺香澄です!(そこまで略さないのに「ス」を言わない理由はなんだ) 今日はクリスマス・イヴ。このブログを読んでいただいている奇特な皆さまにクリスマスプレゼント! というわけで、推理クイズ小説を書いてみました。 ツイッター上で回…

ジョルジュ・ペレック『53日間』について(秋好亮平「ジョルジュ・ペレックと後期クイーン的問題」拾遺)

半年もブログを放置していきなり宣伝ですが、探偵小説研究会『CRITICA』第12号の特集「新本格の30年、社会派の60年」に評論「〈新本格〉という病」を寄稿しました。 巻頭の「新本格三十周年ふりかえり座談会」にも参加しています。 「CRITICA」:探偵小説研究…

喜国先生が表紙の理由?――『ぼくは漫画大王』ネタバレ解説!(白樺)

『ぼくは漫画大王』の表紙絵が喜国雅彦先生なのは、先生の往年の名作『まんが大王』とかけてる説。 という訳で『ぼくは漫画大王』レビュー、ネタバレ解禁の後半戦! 前項で、「この作品のポイントはトリックそれ自体よりむしろ、“それを成立させている状況”…

「無敵鉄金剛」ってなんのこと?――おすすめ作品!『ぼくは漫画大王』(白樺)

せっかくの夏休みなのに、このごろはなんだか雨模様で憂鬱ですね。 こんな日はおうちにこもってごろごろしながらご本を読むに限ります! という訳で、おすすめ作品の紹介レビューを。白樺香澄です。 恐ろしいことに104日ぶりの更新ですって!1クール放置して…

三冠おめでとう!『王とサーカス』読書会!(執筆者:白樺)

あけましておめでとうございにゅーいやー。白樺香澄です。 「刑事コロンボvs日高屋」をほっぱらかして始めた「倒叙ミステリ七つの大罪スペシャル」がどう絞っても12個になってしまうのでまたもほっぱらかして幾星霜。 そんな中、1月9日にサークルで開催…

倒叙はじめて物語! ――2015年・新刊倒叙ミステリ勝手に反省会その1【白樺】

風狂殺人倶楽部の部室こと学生会館横のサイゼリヤにて。 白樺香澄「えーと、きのこのラグースパゲティと半熟卵のミートソースボロニア風、たらこソースシシリー風にほうれん草のクリームスパゲティにキャベツのペペロンチーノ。あっ、全部大盛で。あーもう面…

【予告】倒叙ミステリ“七つの大罪”とは何か ――2015年・新刊倒叙ミステリ勝手に反省会

聖書など、『刑事コロンボ』のパクリにすぎない。 ヴォルテール こんばんは!明日はいよいよ第二十一回文学フリマ東京ですね!白樺香澄です。 1ヶ月以上〈刑事コロンボVS日高屋〉をほっぽらかしておいて単発記事です。たぶん前後編。 もうすぐ年末ランキン…

遂にエラリー・クィーンを読むぞ 第3回『オランダ靴の秘密』──西洋のミサワと名探偵ジューナのボジョレー・ヌーヴォー

クィーンを頭から読んでいく本シリーズも漸く3本目。なんかだいぶ間が空いてしまった感がありますが、まあそこはそれ。 fukyo-murder.hatenablog.com fukyo-murder.hatenablog.com と、いう訳で、今回は国名シリーズ第三作『オランダ靴の秘密』。 オランダ靴…

遂にエラリー・クィーンを読むぞ 第2回『フランス白粉の秘密』──華のある殺人、あと飛行機に乗る時は不味い日本酒に気を付けよう

まえせつ エラリー・クィーンを読むぞという趣旨のこの連載も遂に二回目。前回の公開から大分時間がたってしまいそろそろ二日坊主の噂も立ち始めて16日目の事、漸く公開です! fukyo-murder.hatenablog.com fukyo-murder.hatenablog.com という訳で、今回採…

遂にエラリー・クィーンを読むぞ 第1回 『ローマ帽子の秘密』 ──リチャード警視は萌えキャラである(執筆者:石井)

まえせつ 前回宣言した通り、初期から順にエラリー・クィーンの読書メモをしていくこのシリーズ。 遂にエラリー・クィーンを読むぞ 第0回 予告(執筆者:石井大海) - 風狂通信webfukyo-murder.hatenablog.com 順繰りなので当然今回は『ローマ帽子の秘密』か…

遂にエラリー・クィーンを読むぞ 第0回 予告(執筆者:石井大海)

はじめに、あるいは不信心の告白 後期クィーン的問題*1。 良い響きだ。ミステリ読みが日常的に多重解決を嗜んだり贋の手掛かりといった事を考えている内に陥る落とし穴みたいなもので、要は提示された手掛かりが本物であり、その手掛かりから導かれる真相も…