風狂通信web

風狂奇談倶楽部の活動記録や雑考など

問題編だけ公開!「犯人当て朗読劇『降霊館の殺人』」

いよいよ25日は文学フリマ東京ですね!白樺香澄です。

私たち風狂奇談倶楽部のブースは2階Fホール・キ-34。新刊『風狂通信vol.5.5』には、今年9月に上演された、作・白樺香澄の犯人当て小説を戯曲化し、彩菱実唯(いろびし・みい)が主演に立った朗読劇『降霊館の殺人~フランチェスカ毒水の事件簿~』のシナリオを採録しています。彩菱実唯(「私」役)・白樺香澄(フランチェスカ毒水役)の、風狂奇談倶楽部が誇る二大美少女が共演した舞台ですので、2人の知り合いの方はぜひ顔を思い浮かべながら読んで頂けたらと思います。

みんなに新刊買って欲しいので、今回はその「問題編だけを」先行無料公開!

はい。答え合わせしたかったら買ってくれよな!!!ってことです。ぜひぜひ謎解きに挑戦してみて下さい。ちなみに、上演時の正答率は10パーセント以下でした。

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推理クイズ小説『死者の晩餐会』答え合わせ!

さてさてクリスマスも終わったので解答編です。

 

風狂奇談倶楽部の部室こと山手線T駅そばの牛角にて。

 

一条薫「……なんですか、コレ」

白樺香澄「推理クイズ小説じゃない」

一条「いやいやいや、最後の『何を当てさせることを目的とした推理クイズでしょう?』ってなんなんですか。なんで問題が問題になってるんですか」

白樺「うーん、ポストモダン?」

一条「解りもしないくせに言いやがって……で、犯人は解ってる訳じゃないですか。倒叙ものだから。ってことは犯人特定の『詰め手』を当てろってことですかね?でも、だとしたらイージーすぎません?」

白樺「何が?」

一条「黄川田が『事件発生当時、現場である書斎にいた』証拠がショボいな、って言ってるんですよ。どうせ『ウォークインクローゼットの扉がきちんと閉まらないのを知っていた』ことが詰め手になるんでしょ?」

白樺「どういうこと?」

一条「問題は『いつ、どうしてウォークインクローゼットが閉まらなくなったか』ですよ。わざとらしい伏線でしたね、『今朝がたの地震』。クローゼットの扉は、地震によって家の建て付けにゆがみが生じたことで閉まらなくなった。つまり、クローゼットの扉が『立て付けが悪くて閉まらない』ことを知っているのは、今日、招待客として久堂邸にやって来た後で書斎に入った人間だけ。それが動かぬ証拠になるんでしょ?」

白樺「え、待って待って。いや、詰め手はそれで良いよ。でも……黄川田って何?犯人は黄川田なの?」

一条「………え?」

 

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推理クイズ小説『死者の晩餐会』

というわけで推理クイズ小説本編です。

『死者の晩餐会』

 

 黄川田智(きかわだ・とも)は、書斎の床に仰向けに倒れた久堂汀青(くどう・ていせい)の死体を見下ろしていた。

 久堂の首を絞めた時の感触が両手に戻ってくる。

 死体の首に深く食い込んでいるスカーフは、黄川田のものだった。昨年、久堂の還暦の祝いで特注した、赤い綾織りのスカーフ。今夜、この久堂邸に招待されている「久堂汀青を囲む会」のメンバー全員が所持しているので、死体に残った凶器の痕跡から即座に犯人が特定されることはないはずだ。

 黄川田は久堂の命を奪ったスカーフを死体から取り除いてスラックスのポケットにしまい、それから書斎を見渡した。デスクの上に置いた携帯電話を見つけ、手に取る。携帯にロックはかかっていない。

 黄川田は自身の携帯から、久堂のアドレスから送信された「話があるから会が始まる前に1人で書斎まで来い」という旨のメールを削除し、久堂の携帯の送信履歴からも消した。無論、警察が黄川田に目を付け、通信会社の履歴を当たればすぐに無意味になる工作ではある。

 投資にしくじって膨れあがった借金を穴埋めするため、近々、香港のコングロマリットから買収を受けると酒の席で聞いていた業務提携先の株を買った。弁明しようのないインサイダー取引。彼は全てを調べ上げていた。さすが、探偵小説家からノンフィクションライターに転向し、企業スキャンダルをいくつも暴いてきた剛腕だ。全てを明るみに出すと言われては、殺す他なかった。

 黄川田は「クソ……」と一言だけ呟き、書斎を出た。

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どうせクリスマス予定ないなら推理クイズしようぜ!

メリークリスマ!白樺香澄です!(そこまで略さないのに「ス」を言わない理由はなんだ)

今日はクリスマス・イヴ。このブログを読んでいただいている奇特な皆さまにクリスマスプレゼント!

というわけで、推理クイズ小説を書いてみました。

ツイッター上で回答を募集します。あなたの名推理をお待ちしております!

ハッシュタグ「#風狂クリスマス」をつけて回答をツイートして下さい。

ちょっと趣向の変わったやつなので、ぜひぜひ挑戦してみてくださいね~。

しめきりは、とりあえずクリスマスが終わって26日21時59分まで!

22時に解答編を公開いたします。

 

推理クイズ小説本文は次の記事で!

放送真っ最中!「相棒」シーズン16最速!?レビュー ブログ出張編 第六話「ジョーカー」

風狂webを読んでくださっているみなさん、こんばんは!新入りの荒岸来穂です。
 さて明日はいよいよ文フリ東京ですね。風狂は【Fホール オ―68】でブースやっています!新刊の「風狂通信vol.4.5 『相棒』シーズン16開幕記念特別号」の他にも既刊の発売なども行いますのでぜひぜひお越しください!また翻訳家の稲村文吾さんによる『13・67』で今年話題になった香港のミステリ作家「陳浩基」特集のコピー本も委託販売していますので、既刊の「現代華文ミステリーワールド」とともにお買い求めください!
 宣伝はこのくらいにしておいて今日も早速「相棒」最新話(11月22日)のレビューにいきましょうか。ほんとは僕だって明日に備えて早く寝たかったですが……。
 というわけで今日の相棒は第6話「ジョーカー」。脚本は先週に続いて浜田秀哉さん。

捜査二課の元刑事だった早見という男が警視庁を相手に裁判を起こし、代表として大河内監察官が法廷に立つことになった。早見の妻である幹子が半年前に歩道橋から転落死した事件を警察は自殺と断定したが、早見は他殺の可能性を主張、他殺を裏付ける証人を見つけるも早見が知人に偽証をさせた疑いが出てきて懲戒免職となる。しかし早見はその処分を不当として警察を訴えたのだ。衣笠副総監は処分は妥当だったことを印象付けるため姿を隠している偽証を頼まれた男の捜索を命じる。
そのころ特命係は大河内とともに幹子の死亡事故の真相を探り始める。早見に話を聞いてみると幹子が何者かから脅迫を受けていたようであり、仕事の関係で関わっていた大規模な経営戦略プロジェクトで何か重大なことを知ってしまい事件に巻き込まれた疑いがあるようだ。その情報をもとに特命係は問題の企業のデータを確認すると、データが改ざんされた跡を発見する。幹子の死は自殺なのか、それとも他殺なのか……!


まずみなさんに一言。まだ見てない人はすぐに「ピルイーター」(シーズン2の18話)見て!僕からは以上!
いや、ちゃんとやりますけどね。でもとにかく今回は大河内監察官成分マシマシだったので、「こいつなんでこんなに大河内監察官で騒いでんだ?」と思った人は「ピルイーター」見てください。ついでに「バベルの塔」も見て
大河内さん好きにとってはたまらなかったですね、今回。冠城くんがピルの秘密に気づく場面とかニヤニヤしながら見ちゃいました。あと角田課長との絡みって珍しいですよね、貴重なシーンでした。
そして何よりラストシーン、冠城くんが大河内監察官が裁判にわざわざ出廷した理由を聞こうとするシーン!最後に右京さんが濁した理由が分からなかった人、「ピルイーター」見てください!
今回実はあの連城という弁護士、二回目の登場なんですよね。まさか再登場するとは。でも連城が登場した「ギフト」(シーズン15の16話)なんかより「ピルイーター」を見て!

 

さて、「ピルイーター」の話ばかりだけじゃないですよ。今回の相棒、地味だけど中々の出来でしたね!個人的には今シーズンの今のところのベストかもしれないです。
最初から法廷のシーンだったので今回は法廷劇なのかな?と思ったらそんなことはなく、いつも通り特命係が地道に捜査していくパターンでした。けれども今回は事件の明らかになっていく過程がとても丁寧でしたね。まさに警察ドラマの基本がしっかりしていたと言っていいでしょう。企業や政治家、警察などの腹黒い部分が徐々に明らかになっていく、社会派相棒が得意とするプロットですね。それでいて最後まで幹子が自殺なのか他殺なのか分からせない。さらに真相が明らかになったときに同時に幹子の心情も明らかになって……。
今回、ネタバレになっちゃうんであまり深くは話せないんですけど、幹子の置かれた立場がかわいそ過ぎて……。でもこのキャラの配置がミステリ的に深みを増しています。しかしかわいそう……。

あと今回でだいぶ衣笠副総監と甲斐次長(with特命係)の対立が鮮明化してきましたね。最後の完全に宣戦布告ですからね。シーズンの最初から「今シーズンはこのあたりがメインになってくるんだろうな」とは思っていましたが、意外にも早くそれ絡みの話が出てきたなー。はたして特命係が「ジョーカー」として勝負を動かすのはいつになるのでしょうか……。
……ただ今回、その話はオマケだよな。それなのにタイトル「ジョーカー」なの、なんかアンバランス……。もしかして浜田さん、メインの脚本書いているか輿水さんかなんかに「このあたりで、副総監と対立するメインに関わるエピソードよろしくー」って頼まれたのに「自分、ピルイーターの続編が作りたいです!」って主張したんじゃないかな……(すべて妄想です)(別に今回は「ピルイーター」の続編ではありません、念のため)。


さて、文フリの宣伝のため始めたこの連載も明日でお役御免となるので終了します。もしかしたらこれ以降「相棒」で傑作が出現したら不定期で復活するかも……?読んでくださった皆様、短い間でしたがありがとうございました!
それでは明日、文フリの会場でお会いしましょう!

放送真っ最中!「相棒」シーズン16最速!?レビュー ブログ出張編 第五話「手巾(ハンケチ)」

風狂ブログを読んでくださっているみなさん、こんばんは!荒岸来穂です。今週も今日(1115日)放送された「相棒」レビューをしていきたいと思います。

 

先週のブログで先輩たちが連載をほったらかしていることをネタにしたところ先輩から連絡来ました。さすがに調子乗りすぎたかな……と思ったら

 

「クイーンと日高屋亡き後の連載は任せた!」

 

 いや、続けてくださいよ。何勝手に殺してるんですか

 第一この連載、1123日(木)の文学フリマで発売する新刊「風狂通信4.5号」の「相棒特集」を宣伝するために始めたんですからそんなに長くはやらないですよ。なのでたぶん来週が最後かな?気が向いたらもう少し延長します。

 それでは早速レビューの方に移りましょう。今日はシーズン165話「手巾(ハンケチ)」です。脚本家は浜田秀哉さん。

 

 警察学校で教官を務めている元鑑識の米沢から特命係に連絡が入る。警察学校内でベテラン教官である樋口がテラスから転落、意識不明の重体になっていた。事故か事件か分からないが特命係は捜査に乗り出す。樋口の入院先で娘で所轄の刑事である真紀に遭遇するが、現在伊丹らとともにが捜査をしている変死事件に進展があったとして重体の父親を尻目に去ってしまう。真紀を怪しむ冠城は警察学校内での聞き込みを行い、樋口が転落する直前に真紀と会っていたことが判明する。一方伊丹らが追っている事件に興味を持った右京は樋口が刑事時代に関わった事件が現在の事件と似ていることに気づく。二つの事件と過去の事件の関係は……?

 

 今回の話、良い意味でオーソドックスな「相棒」だったのでは?もともと「相棒を初めて見る人のためのガイドブックを作ろう!」というアイディアのもとに企画されたのが今回の相棒特集だったので、このタイミングでこういう話をやってもらえるとこちらとしてはありがたいですね!

 じゃあどのあたりが初心者向けなのか。まずキャラごとの掛け合いがしっかりしていておもしろい。相棒レギュラーはほとんど登場していたんじゃないかな、今回。それで伊丹さん、芹沢さんは反発しながらも捜査協力したり、中園参事官と内村刑事部長は特命係を目の敵にしながらいつもの責任の押し付け合いをしていたり(中園参事官が内村刑事部長に右京さんのモノマネをして一瞬だけ歯向かうシーンが今回の白眉だと思います)と、それぞれのキャラの立ち位置がしっかり分かるような描かれ方をしていますね。

 あと樋口の警察学校での教え子だった冠城と青木が樋口によって評価されていたり、この二人でモンタージュ作るときのやり取りで意外な性格が明らかになったりするなど二人のキャラがちょっと深まったような気がします。

 ただキャラのことについては一点だけ文句を。米沢さん、最初の5分だけしか出てこないじゃん。予告で出てきたから結構活躍期待していたのに……。前日にシーズン13米沢守最後の挨拶」の再放送してメインで登場すると思わせるの、これ詐欺でしょ

 

 気を取り直して初心者におすすめの理由その二。それは「相棒」らしい刑事ドラマだったことです。これは個人的見解ですが、「相棒」が警察内部の話をするときって「刑事としてのプライド」と「警察内に潜む闇」の激突という構図が多いと思うんです。しかも過去の事件が現在の事件と関係していたりすることもしばしば。今回もまさしくその通りでしたね。刑事としての「矜持」がこういう話の見所ですが、今回はそれをタイトルの「手巾(ハンケチ)」で表していましたね。最後の右京さんの「警察官をなめるんじゃない!」というセリフも刑事の矜持が感じられてよかったです。

 

 ミステリとしては最後の謎解きよりも捜査の時点でほとんど事件の構図を明らかになってしまうのでちょっと物足りない感じもするから飛びぬけて面白い!とは言えないですけど安定しているので「良い意味でオーソドックス」という評価を下しました。入門向けということでどうでしょう。

 

 ところで今回の脚本を書いた浜田さんは「相棒」の脚本は初めてみたいですね。初めてとは思えないほど「相棒」の勘所、というか型はしっかり押さえているという印象を受けました。

 昔、ある先輩が「最近の「相棒」は昔たくさん書いていた脚本家はほとんど書いてないし、新しい脚本家ばかりだから最早二次創作なのでは?」と言って最近の「相棒」を批判していましたが、でも僕は今回の作品は「二次創作」かもしれないけど今までの「相棒」をしっかりサンプリングしていてそのおかげで出来がよかった、という風に思っているので「二次創作」でもいいんじゃないかなと感じました。「型」が出来てない状態で変にオリジナリティ出されるよりはいいかな、という考えですね。浜田さんはこの一作でちゃんと「型」が出来ていることがわかったので、次書くとすれば今度は逆にどのようにオリジナリティを出すかなと注目しています。というわけで浜田さんはぜひ脚本陣に加わってほしいですね

 

 さて次回はみんな大好き(?)大河内さんが法廷に立たされるようですね。ここ最近存在感を増してきた衣笠副総監も出てくるようなのでそこも要チェックです。それではまた来週。

放送真っ最中!「相棒」シーズン16最速!?レビュー ブログ出張編 第四話「ケンちゃん」

「相棒」シーズン16最速?レビュー

第四話「ケンちゃん」 脚本 金井寛

 

 風狂ブログを読んでくださっているみなさん、初めまして!風狂に新人として入った荒岸来穂です!何度か座談会などには参加させていただいてはいたのですが、ブログで記事を書くのは初めてなので以後お見知りおきを。

 

 さて11月23日(木)に文学フリマ東京で販売する『風狂通信4.5号』は絶賛シーズン16放送中のドラマ「相棒」特集です!そこで僕が最新シーズンのレビューを担当することになったのですが一つ問題が出てきまして……。

 

石井さん「じゃあ原稿の締め切りは11月2日まででお願いします」

僕「あれ、それじゃシーズン16のレビュー第三話(11月1日放送の「銀婚式」)までしか載せられないですね……」

石井さん「たしかにちょっと物足りないかもね……」

 

そんなことを話しているうちに

 

白樺さん「だったら残りは文フリまでブログに載せよう!

秋好さん「宣伝にもなるし。放送日中にすぐアップしよう

 

……とまあ、新人に対する扱いがすごく雑なためにこうして毎週その日のうちにブログを更新することとなったのです。

 

というわけで、これから毎週水曜日に「相棒」の最新話レビューを僕が連載していきます。(4話より前のレビューは『風狂通信4.5号』全て載ります)とりあえず文フリが行われるころまでは続くと思います。まあ、クイーン読む企画やらコロンボ日高屋戦わせる企画みたいに途中で投げないように頑張ります!

 

 

では与太話や先輩に喧嘩売るのはこのくらいにして、早速レビューの方に移りましょう!

今日の相棒のサブタイトルは「ケンちゃん」。脚本家は金井寛さんです。

 

冠城がコンビニで知り合った店員、森山健次郎が殺された。森山の証言によって逮捕された窃盗犯の宍戸が最近仮出所し事件現場付近で目撃されており、捜査一課は宍戸に目星をつけて捜査していた。特命係は森山の手に書かれた「中」のような記号に注目する。森山の兄に話を聞くと森山が中井小百合という女性に好意を寄せていたが振られたことが判明する。一方森山が最近大学の数学科に潜って授業を受けていたことが明らかになる。教授の中垣と講師の服部は森山の数学的才能を絶賛するが森山は中卒で高等教育を受けてないはず……。ケンちゃんの才能に秘められた秘密とは……?

 

 

……いや、「秘密とは……?」って書いたけど、秘密も何もなかったな……。ケンちゃんのキャラ「A○○RU」っぽかったし……(個人の感想です)。たぶん○○〇〇の認知度も上がってきているし、これで話を引っ張るのは無理があったんじゃないかな……。ダイイング・メッセージの方も無理がありましたね。放送前に予告を見た友人と話したときも「いやどう見ても「中」じゃなくて「」にしか見えないじゃん」という話になりました。金井さんはシーズン12の2話「殺人の定理」でも数学とダイイング・メッセージを扱っていましたけどお気に入りなんでしょうか?

 

予告の話が出てきましたけど今回の話、正直予告見た時点で上で二つの点は予測できちゃうんですよ、そのためあまり驚きがないんですよね。たしかに犯人特定までにもう少し話を捻ってはいるんですけどね、ただ「それで犯人特定していいの?」という気もしますし。しかも我らが白樺さんは「登場人物の立ち位置からして○○が犯人」って放送20分段階で予測のLINE送ってきて、しかもほんとに正解しちゃうという。そういうところも含めて意外性があまりなかったですね。

 

犯人の動機もなんだか唐突に感じてしまいました。なんだか型にはまったみたいな動機で……。たぶん犯人ともう一人ケンちゃんをよく思ってない人の身勝手さと、ケンちゃんの人のよさを対比的に描こうとしていたんですけど、どうも妬んでいる側の人たちの描かれ方が雑すぎて陳腐に見えちゃったように思えます。

 

一方ケンちゃんの性格とそれに好感を覚えて犯人に対して熱くなる冠城くんはよかったですね。たぶん冠城くんの思いとかを深く掘り下げたり、反対に犯人たちがケンちゃんへの秘めた敵意とかをチラつかせながら話を進めたりした方が、数学とかのガジェットとかに頼らずとも人間ドラマとして面白かったのではと思ってしまいます。

 

なんだか思っていたより辛口になってしまいました……。前回の「銀婚式」が人間ドラマとしてよく出来ていたのでそれと比べちゃうと……というのもあるかもしれません。

次回は警察学校が舞台ということで米沢さんが久しぶりの登場ですので楽しみにしています。それではまた来週!